桃源郷ジャズ日記その200(ゲゲゲの鬼太郎)


まだ小学校に入る前の頃だと思う。

雪が降って寒い日。足を伸ばしてこげないように注意しながら掘りごたつに入っていると

久方ぶりに親父が帰ってきた。

僕が落書きしている絵を見ながら、となりにあった少年マガジンをぱらぱらめくり

ゲゲゲの鬼太郎のある一こまを模写しはじめた。細いペンで綿密に描いていく。

「父さんうまいなあ」と僕が感心すると

「水木しげるの絵は構図が素晴らしい」とぼそりと言った。

その絵は今でも覚えている。

ただその後いくら鬼太郎の単行本を見返してもその絵を見つけることができない。

大きなつけものの樽の横にねずみ男が立っている一こまだ。

富士川町平林の雪景色を見ながらそんなことを思い出した。

 

 

 

 

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