やまなし探訪

富士登山と金剛杖

初めて富士山頂まで登った。
噂では、色々と聞いていたが「富士山は登る山ではない見る山だ」
「頂上は、緑も何もない瓦礫の山だ」果たしてそうなのか。
今年も26万人と過去最高の登山者を迎えた。
何を目的にみんな富士山に登るのだろうか?
富士登山の魅力とは?自分の目で確かめたかった。

鰍沢から十谷へ

去り行く夏と、山里の秋をつなぐ道がある

鰍沢はかつて富士川舟運で栄えた街である。
川べりの国道から大柳川にそって数キロほど遡れば
十の谷が落ち合うという渓谷、源氏山に抱かれた集落がある。
かつて秘境と呼ばれていた山里、初秋の十谷。
さらに林道を辿る峠越えの道は、早川町茂倉に通じるその昔は、
早川入りの重要なルートであったという。

つげ義春『秋山村逃亡行』に導かれ

トンネルの向こうの隠れ里、山上の白昼夢

夏の終わりの雨が上がると、もう秋が始まっていた
崖を覆うクズの群落には、小さな薄紫の花がちらほら
道端には、ススキの穂が高々と姿を見せている
細いトンネルを抜けると、穏やかな山里が開けてくる
快速電車が行き交い、西東京の近郊市のひとつになった上野原
街道筋に開けた「上野原宿」ではない、もうひとつの世界へ
物憂気な秋の気配に、ふと迷ってみたくなるような村がある