深呼吸…そして目を閉じて自然が奏でる旋律に耳を傾ける。
 あわただしい日常の中で忘れかけていた、
 自然の中で過ごすこの気持ち良さ。
 子どもの頃、日が暮れるまで
 野原を走り回ったあの時とはまた少し違う、
 大人になった今だからわかる何かを、自然はきっと教えてくれる。
 山梨の素晴らしい自然の中に、ひととき身を置く。
 自然とひとつになるために。

清里・大門川
千ヶ滝と宮司の滝を訪ねて。

文・甲州千秋 / 写真・功刀将長

流れの音に高揚していく気持ち。 季節を感じながら森の中を歩く。

 雄大な山容を見せる八ヶ岳連峰の南麓に広がる清里高原。避暑地として夏のリゾートのイメージが強いが、実は渓流釣りにも絶好なロケーションだという。この日、向かったのは大門川。まもなく漁期も終わろうとする9月の後半ということもあり、魚影が濃いといわれる川ではあるが、果たしてまだイワナはいるだろうか…。そんな少しの不安と、それを上回る期待を胸に、まずは千ヶ滝を目指した。国道141号線から少し入るだけで駐車場(有料)に到着。ここから千ヶ滝がある大門川までは、わずか5分ほどの道のりだ。一歩踏み入れば、まさに大自然の風景が広がるロケーションでありながら、抜群にアクセスがいい。電車を使う場合も小海線の清里駅から徒歩で訪れることが可能だ。この周辺には今日訪ねる千ヶ滝と宮司の滝の他に大滝があり「大門川三滝」と呼ばれている。滝めぐりを一日かけて楽しむのも悪くないが、今日はルアーフィッシングを目的に、滝は2つにとどめておこう。
 駐車場で身支度を整え、途中のコンビニで購入した遊漁証も身につけた。釣りをするにはルールがある、それを守るのはもちろん、自然の中で遊ばせてもらうという気持ちは大切にしたい。さて、いよいよ川に降りていこう。釣竿を片手に歩き始めると、川の流れの音がどんどん大きくなってくる。紅葉にはまだ少し早いが、若干黄色に染まり始めた葉もある。このあたりは紅葉も見事だろう。数日前に降った雨のおかげか、石や朽ちた木を覆う苔はふっくらと水を含み、つややかな深い緑色だ。やっぱり森の中は空気が違うな、とゆっくり息をしながら、川に待つであろうイワナを思うと高揚感が高まっていくのを感じた。川が見えた、どうやら浅めで水は澄んでいる。しかし人が多い連休が明けたばかりだから、魚のプレッシャーは高いだろう。そんなことを考えながら、今日のルアーを悩み、そして決めた。こんなふうに作戦を考えるのも、釣りの楽しみのひとつなのだ。

自然を感じながら、キャスト。つりの醍醐味はここにある。

 ポイントから2〜3m、魚の反応がギリギリ見て取れる場所に立ち、キャスト。アクションを加えながら様子をみる。2〜3投してダメなら、次のポイントに移動だ。水量、天気、気温、日差し、時間帯など、さまざま条件によって、魚の反応、釣りの状況は変化する。だから二度とない一瞬、一瞬に挑む難しさがあり、それが楽しい。流れを読み、キャストする、その繰り返しの中で、いつしか魚と自分が対峙する世界に引き込まれていく。時を忘れるこの感覚も釣りの魅力だ。しかし今日は魚の姿が見当たらない…。コーヒーを淹れ、大きな石に腰掛けてひと休みをしよう。千ヶ滝は落差、幅ともに約20mの分岐爆で、黒く複雑な形の岩を流れ落ちる水しぶきは迫力がある。
 次は宮司の滝を目指そう。千ヶ滝からは徒歩で20分ほどの道のりだが、途中、小さな沢を渡ったり、シダの小道を歩いたり、鎖場があったりと変化に富んで歩くのも楽しい。滝の前には橋があり、少し俯瞰するような感じで滝を見ることができる。釣り上がりながらここまで来てみたが、残念ながら、イワナに会うことはできなかった。帰りながらもう一度キャスト。でも、やっぱりダメか…。それでも気分はいい。釣れないのも釣りの醍醐味だ。来シーズン、ゴールデンウィークの前あたりにまた来よう。
 滝を流れ落ちた水は、水面を輝かせながら森の中に緩やかなカーブを描いていく。この場に佇んでいるだけで、うまく言葉にできない感情が込み上げてきた。間違いなく、今日、自然とひとつになった、そう思う。

360°のVR動画をご覧いただけます。


住所/〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545-469
アクセス/中央自動車道長坂ICから車で35分
     JR清里駅から徒歩20分
お問い合わせ/0551-27-2580(峡北漁業協同組合)
Web/http://kyohoku-gyokyo.com/
※渓流釣りには各漁協に従った遊漁券が必要です。
 10月から2月までは禁漁期間となっております。
 詳しくは各漁業協同組合までお問い合わせください。


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〒408-0016山梨県北杜市高根町上黒澤923-4
TEL.0551-46-2805 FAX.0551-46-2885
http://field-hunter.com/

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