堀井 英夫さん

HIDEO HORII

1954年生まれ。松戸市出身。
コミュニティカフェ「ChoshiYa」オーナー。
前職はコンピューター関連の専門職だが、歴史にも造詣が深く「金ケ作歴史同好会」の活動を通して地域の魅力を発信している。

堀井 美奈子さん

MINAKO HORII

1959年生まれ。松戸市出身。
「ほっとする街を考える会Kinari」代表。
高齢者福祉の仕事を続けながら、週末は「ほっとカフェ」を運営。「誰も来なくても必ず開けています」と寄り添う気持ちをいつも大切にしている。

気持ちがほっとする、あたたかなつながりがある。

 人と人が緩やかにつながる居場所づくりのために、いきいきと活躍するご夫妻は「地域の縁側みたいな事をやっているんですよ」と優しい笑顔を見せる。英夫さんの定年を機に2017年より地域貢献をしたいと始めたのが、地域の市民活動などの拠点をレンタルシェアスペースとして提供するコミュニティカフェ「ChoshiYa」。そして誰もが自分らしく、安心して暮らしていける街を目指し、地域のコミュニケーションのハブとして美奈子さんが始めたのが、拠点づくりに貢献する市民活動「ほっとする街を考える会Kinari」だ。

 松戸市では、市民活動をサポートする様々な事業が展開され、講座なども充実し助成金の制度もあることから、最初の一歩が踏み出しやすい環境が整っている。ご夫妻も「まつど市民活動サポートセンター」を利用して活動を開始した。この活動を通して、仕事やプライベートとはまた違う交流が生まれたり、地域の自然や歴史の魅力を広く発信できる機会が増えたことも喜びであり、様々な場面で日々やりがいを感じているという。

 「年齢や職種も違う多様な人が集い、新たなネットワークも生まれています。地域の人も新しくこの地に来た人も、若者もお年寄りもみんながつながり〝おたがいさま〟の思いで助け合える環境を築いていきたいですね」と今後の活動にも意欲的だ。松戸市が誰もが生きがいを持ち元気に安心して暮らしていける街である理由は、こうした豊かな人間関係が築けるからなのだろう。