学校教育の先進的な取り組みを実施

注目せずにはいられない松戸市の教育とは?


日本語と英語両分野から学ぶ言語活用科

 「言語活用科※1」。聞き慣れないこの松戸市独自の教科では、一体何を学ぶのか?小学1年生から中学3年生まで、市内全校で一貫して行っているこの授業。日本語と英語両分野からの学びを通して、論理的・批判的思考力やコミュニケーション能力を身につける取り組みだ。小さい頃から言葉の教育に触れることで、グローバル化する社会で活躍できる力を身につけていく。

※1 文部科学省から市内全小中学校が教育課程特例校の指定を受け、「言語活用科」を設定

タブレットPC=1人1台時代へ

 「ICT※2」の活用が日常となる時代を生きる子どもたち。早い時期に情報活用能力を育むことも重要となっている。時には距離を越えてつながる学習を、また、時には自身の学習に必要な情報を収集する…ICTが、子どもたちの学びの姿も変えていく。誰一人取り残すことなく、一人ひとりに合った学びができるよう、ICTを活用した教育を進めている。

※2 情報通信技術(Information and Communication Technology)

市の取り組み×学校独自の取り組み=∞

 それぞれ独自の取り組みで特色のある教育活動を行っている市内の公立小・中学校。例えば松戸市立根木内小学校では、松戸市が市内全小・中学校で整備している高速大容量の通信環境を活用し、低学年で進めている英語教育「ジョリーフォニックス」を中・高学年でも学べるように、校内でライブ配信。同じ市内でも、それぞれの学校のアイデア次第で可能性は広がり、先進的な授業へとつながっている。

いきいき子育て ― 家庭教育から子どもが育つ ―

 松戸市教育委員会は、家庭教育にも積極的に取り組んでいる。子どもの発達段階に合わせた「家庭教育学級」や「家庭教育講座」などを開催。保護者同士が集まり、子育てや家庭教育について学んでいる。幼児の保護者向けには、東北大学・川島隆太教授監修によるパンフレットと動画「まつどっ子 未来のために今」を制作。これから子育てをスタートする方に役立つ情報も提供している。

誰もが安心して過ごせる学校のために


 松戸市では、全国でも類を見ない独自の「スクールソーシャルワーク事業」を展開。現在11名のスクールソーシャルワーカー(SSWer)が、日々子どもたちに寄り添いサポートしている。SSWerは、児童生徒や保護者などから毎日の生活の中で起きる困りごとや悩みを聞き、どうすれば解決できるかを一緒に考える福祉の専門職だ。学校や家庭・地域・行政等と連携・協力して、解決に向けて取り組んでいる。