でくさん

DEKU

1990年生まれ。千葉県出身。
都内に勤務する会社員。
松戸の豊かな自然が好きで、「本土寺(ほんどじ)」の紫陽花や桜の季節の散策などを楽しんでいる。

エイトさん

EITO

1990年生まれ。千葉県出身。
都内に勤務する会社員。
最近市内にオープンしたショッピングモールにできた映画館がお気に入り。「音響がいいんですよ」と話す映画好き。

 松戸市は、性別を問わずパートナーシップの関係にある2人の思いを尊重し、多様性を認め合い共生する地域社会の実現を目指して、2020年11月から「松戸市パートナーシップ宣誓制度」をスタートさせた。この制度で変わったこととは何か、2組のカップルに聞いてみた。

都会的な部分と自然環境のバランスが心地いい。

 でくさんの転職などを機にルームシェアを始めた2人。住まいを松戸市に決めた理由は「都心に近いのに比較的家賃が抑えられ、アクセスも良くて暮らしやすい」から。

 都会的な発展をする一方で、市内のあちこちに豊かな自然環境が残っていることも松戸市の魅力だ。2人は「松戸は都心に近く便利な半面、お気に入りの散歩コースもあって、都会的な所と自然に恵まれた所のバランスがいい」と言う。

 「パートナーシップ宣誓制度があることは、私たちにとって心強いです。この制度がステップになって、またひとつ先に進めたなという思いがあります。法律婚ではないですが、家族や友人に『結婚したよ』と言えるようになりました」とエイトさん。子どもの頃に自分自身が性的少数者であることを自覚。周囲に話すと、病気でもないのに「いずれ治るよ」と言われたという。こうして自身が悩んだ経験を踏まえ「このような制度をきっかけとして、LGBTQについての認識が広がっていくことを期待しています」と、これから多様性の時代を生きる子どもたちにも思いを寄せた。

『松戸市パートナーシップ宣誓制度』

 パートナーシップ関係にある方々の宣誓を市が尊重し、宣誓証明書や宣誓証明カードを交付して公的に証明するもの。法的な効力は生じないが、LGBTQなど性的少数者や事実婚の方々が感じている生きづらさの軽減・解消と、自分らしくいきいきとした生活が送れるよう応援し、多様性を認め合う社会の実現を目指している。